庶民の信仰を集めた東京水天宮は、明治4(1871)年、青山の中屋敷に移った後に、翌明治5年、有馬家下屋敷のあった現在の日本橋蛎殻町に移転し、人形町界隈に賑わいをもたらして今日に至っております。

    もうひとつ、水天宮の象徴である、犬についての逸話をご紹介しましょう。

    六代藩主則維(のりふさ)公は、時の五代将軍綱吉公(犬公方)から小犬を拝領し、それ以来藩主の行列の際にはつねに拝領犬を曳きつれ、市民から「有馬の曳き犬」と称されました。
    今日、犬にあやかって安産、多子を祈願するのに似つかわしいお話であります。

    このような歴史を持つ水天宮において、岩田帯が昔ながらの木綿の生成りの帯に戻ったのも妊婦さんによりやさしくという「情け」の言い伝えを受け継ぐものといえましょう。



| 一番上に戻る | ©2012 水天宮 All rights reserved.
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-30-3