由緒
江戸時代、有馬家の上屋敷内には、水天宮の御社と共に市杵島姫(いちきしまひめ)神を祀る辮財天様も祀られていました。
有馬家は代々辨財天を篤く信仰し、第九代藩主 有馬頼徳(よりのり)公が辮生流能楽の技を加賀藩の前田斉広(なりなが)公と競う際、稽古に励み辮財天に願をかけ、勝利をおさめたとの逸話が残されています。

寳生辨財天様は、八本の手がある八臂(はっぴ)姿で、弓矢・宝刀・斧などの武器と、鍵と宝珠を手にしておられます。
また、鳥居、宇賀神様をのせた冠をまとっている特徴がございます。宇賀神様とは蛇の体に人の顔を持つ神様で、財福の象徴とされる神様とされています。台座には寳生辨財天様の神使とされる蛇と、十五童子が眷属(けんぞく)として従っております。

寳生辨財天 御神札・御守・縁起物




お参りするのに良い日は?
毎月五日と巳の日には御扉が開き、ご神像を排して親しくお参り頂けることから、多くのご参拝者が来訪されます。
また、十二支の巳の日と十干(じっかん)の己(つちのと)が重なる日を己巳(つちのとみ)の日は六十日に一度のため、巳の日の中で特に縁起が良い日とされます。

ご参拝の皆様には、お祈りを通して、神様の大きなお力、ご加護を頂き、美力、健康力を授かり、活力溢れる清々しき日々をお過ごしいただきたく存じます。
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